今夜の花火終わるまで

関ジャニ∞が好きな人のただの日記です。

関ジャニ∞という船の帆

言葉がまとまらないと言うよりは、今自分がどんな感情でいるのか分からない、という方が正しい。16時の発表からまだ一度も泣いていない。涙が出ない。仕事に忙殺されながらメールの件を知った。仕事中だから泣けないという事もあったけど、ただ単純に「分からなかった」。やめてしまう理由も、僕なりのエンターテイメントが指す意味も、関ジャニ∞が、もうすでに再来月のツアー開始を決めている事も。

 


分からない。分かる訳がなかった。

私は亮ちゃんでもなければ、関ジャニ∞でもない。

 

 

 

 


3月頃からまた不穏なものを見聞きするようになり、見えないように聞こえないように蓋をしていても、思いもよらぬ方向から腹をナイフで刺されることがあった。「やめるの?」「関ジャニ∞どうなるの?」というハラスメントにボタボタ血を流して、刺さったままのナイフを抱えながら、そんなのこっちが聞きたいと思っていた。

だから、予防線を張って生きていた私もきっといる。私は関ジャニ∞が好きだから、彼らの言葉以上に信じるべきものはないと思っている。けど、私は関ジャニ∞が好きだから「もうこれ以上、関ジャニ∞のことで傷つきたくなかった」。だから刺されたナイフを抜かなかった。抜いてもっと血が出るのが怖かった。これも本音だった。

 


16時、刺さったままになっていたナイフは、関ジャニ∞の手によって抜かれたのだと思っている。沢山血は出たけど、痛かったけど、傷口はできたけど。知らない人に傷つけられるよりは、ずっとずっと良かった。

語弊があるけど、関ジャニ∞の言葉になら傷つけられても良かった。それは一種の覚悟のようなものだった。

 

 

 

明確な理由が開示されていない以上、公式に発表された言葉が、動画での関ジャニ∞の言葉が全てだ。それ以外は憶測に過ぎないし、本人でなければ真意を知る術もない。その背中にどれだけのものを背負おうとしていたのか。去年からどんな思いでGR8ESTを駆け抜けてきたのか。何を考え、今回の結論に至ったのか。その本音も、背負ったものがどれだけの重さだったのかも、関ジャニ∞への想いも、これから何をしていきたいのかも。書いてないから分からない。こうであって欲しいと願う事はできるけど、断定にはならない。

 

それでも、「これからの関ジャニ∞は僕が引っ張っていきます」という言葉が嘘だったとは思わない。あの言葉が嘘だったなんて、あのツアーを見て言えない。そこに嘘も虚勢もなかった。私の中では確信だけど、これもまた想像の範疇を出ない。

 

 

 

分からない。分からないから好き勝手言わせて欲しい。十五祭の大倉くんの挨拶が、ずっと頭の中を木霊している。「僕たちが、最低で最弱な時も、ずっと愛し続けてください」。

動画で見た関ジャニ∞は、満身創痍そのものだった。7分ちょっとでは絶対に説明し切れない山ほどの事態を、一つ一つ言葉を選び、しかも11月からもう一回47都道府県ツアーをするなんて発表もして。

 

もしかしたら今が一番、私が関ジャニ∞を見てきた17年という月日の中で、彼らが言う「最低で最弱な時」なのかもしれないのに。関ジャニ∞自身の「最低で最弱にさせるか」という決意を目の当たりにして、言葉を失った。決意なんて薄っぺらいものじゃない。これは、関ジャニ∞の人生の賭けだ。

休む事も立ち止まる事も選択肢としてあったかもしれない中で、それを選ばなかった。亮ちゃんの選択の一方で、5人は「関ジャニ∞を続ける」選択をした。ただ単に「残った」「残された」訳ではなかった。続ける選択をしたからには、賭けに勝たなければいけない。

 

 


横山さんは同じく挨拶で「関ジャニ∞は、もう僕たちだけのものではない」と言った。関ジャニ∞だけの結論で、関ジャニ∞の進退を決めてはいけない事はよく分かる。ファンも大勢居る、膨大な数の人間が関わっている大きな「関ジャニ∞」という船の舵を勝手に切れないという理屈はとても分かる。

 


けど、そんな事じゃない。

9月3日にツアーを終えたばかり、個人仕事が詰まっている中で5人での再始動、再来月からの47ツアーの強行スケジュール。周りに配慮して関ジャニ∞を止められないというよりも、5人の「関ジャニ∞を止めてはいけない」なんていう意地のようなものを感じた。

何が正解かなんて今の時点で誰にも分からない。休むのが正解なのか、がむしゃらに進み続けるのか正解なのか。

 

 

 

 


ただ、関ジャニ∞は、自分たちが選んだ道を正解にしようとしている。

何も分からないけれど、関ジャニ∞についていくしかないって事だけは、今強く感じている。

 

 

 

 

 

 

ただ、本当に勝手ながら、関ジャニ∞は如何なる時も「関ジャニ∞の気持ちを最優先する」場所であって欲しい。船には大勢の人が関わっているけど、その船に乗り込めるのは他でもない関ジャニ∞だけで、その本人達が疲れてしまったら意味がない。関ジャニ∞が休みたいなと思ったら帆を下ろして、進みたいなと思ったら帆を上げられるようなグループであって欲しい。

 

 

 

 

 

 

その中で、帆を上げ続ける選択をしてくれた、関ジャニ∞という船を進ませ続ける事を選んでくれた、「関ジャニ∞」に私はついていきたい。

 

 

 

強いな、関ジャニ∞は。違うか、強くありたいんだろうな。少し先どころか、もう見えない程先まで全速力で走って行ってしまっているところが、おかしいくらいに寂しくて愛おしくて、やっと涙が出た。